§概要
Visualizer-evoは、Composer(TEMography Suite)もしくは(Stack 'N' Viz)で再構成したVolume(三次元データ)を観察するためのアプリケーションです。Volume Rendering、Multi Slice、IsoSurfaceといった基本的な三次元表示・観察方法に加え、三次元空間での測長・測角、動画の作成、Volume Segmentation、Volume間での演算、WebGLの出力といった高度な機能を備えています。また、シンプルで洗練されたインターフェースによって全ての操作が直感的に簡単に行える点で、一般の三次元可視化ソフトウェアと一線を画しています。


§特徴
- マウスによるVolumeの操作(回転、移動、ズーム)
- 思った通りの仕上げができるカラーマップ・透明度マップの調整機能
- Volume Renderingでは、プロジェクション方法(MIP、ALPHA)が選択可能
- 三次元カーネルを使ったフィルタにてVolumeの最適化が可能
- X、Y、Zの各面に加え、任意角度・位置でのSlice表示が可能
- 三次元測長・測角では、測定結果のファイル出力が可能
- 全てのオペレーション結果を記録可能なムービー作成・編集機能
- ポリゴンデータの作成と、3Dプリンタ(STL)、WebGL等での出力
- 複雑な形状も簡単に切り出すこのとのできるVolume Segmentation機能
- 10セットまでのVolumeを同時に表示可能
- 各Volumeごとに見かけの大きさ、スケール、オフセット、回転角度を設定可能
§再構成結果の利用
一般の三次元可視化ソフトウェアは可視化した結果を配布、利用する方法として、Snapshot(静止画)やMovieファイル(動画)の作成機能を備えます。Visualizer-evoは、インタラクティブな観察や他のアプリケーションとの連携のため、これらの機能に加え以下の形式での出力が可能です。
- WebGL
IsoSurface機能を使って抽出した三次元形状をWebGL形式で保存します。WebGLはChromeなどのWebブラウザでインタラクティブに観察できます。 - STL
3Dプリンタ、CADソフトウエア、解析ソフトウエア、レンダリングソフトウエアでサポートされているSTLによる出力が可能です。 - 可視化情報を含むプロジェクトファイル(.vprj)
弊社開発の専用アプリケーションTin Three を使えば、ご自身のPC(Windows, MaxOSX)上でVisualizer-evo本体と同クオリティのVolume RenderingやSlice観察が実現できます。Tin Threeは、弊社HPより無料でダウンロードして頂くことができ、再配布も自由に行えますので再構成結果の配布にも有効です。


§仕様
<Visualizer-evo>
グラフィックカード | OpenGL2.1、Quadro P、RTXシリーズ、Geforce RTX |
メインメモリ | 4GB RAM以上推奨 |
カラーモニタ | 1280x1024以上の解像度モニタを推奨 |
読み込み対応フォーマット | BIN(Composer、Stackerの出力ファイル)、RECおよびMRC |
OS | Windows10 64bitのみ対応 |
<Tin Three>
グラフィックカード | OpenGL2.1以上対応必須(NVIDIA社グラフィック推奨) |
メインメモリ | 4GB RAM以上推奨 |
カラーモニタ | 1280x1024以上の解像度モニタを推奨 |
読み込み対応フォーマット | VPRJ(Visualizer-evoプロジェクトファイル), BIN(Visualizer-kaiで調整済みのファイル) |
OS | Windows10, Mac OSX(10.9以降) |